金曜, 18 5月 2012 08:37

忘却の彼方の奇跡?

友人のご主人がアルツハイマーでグループホーム入ったのは3月末、入る時「に家内は?いつ向かえに来るんだ」と朝晩に言っていたのが、先日彼女がホームで会った時はなんの反応もなくなっていたのです。
これで終わりかと何とも言えない寂しさに友人は何度も電話をかけてきました。これでホームに顔を出しても介護士さんの手を煩わす事もないだろうと話していました。

ところが・・
それまでもあまり食事を食べないと言うので心配をしてたのですが、鬱病のような感じで食事も薬も拒否お水も取らず部屋から出てこなくなったそうです。
入居時から7㎏も体重がへり命に関わると言うことで急遽病院で診察を受けました。

彼女のこと(奥さん)忘れているので彼女の車でホーム所長の女性と3人で病院へ出かけました。
今までのかかりつけの神経内科の先生なので本人は穏やかに診察を受けられたそうです。
先生がこの人は誰と所長さんと彼女を指さしたけど知らないと言いました。
ところが少しの間をおいて、彼女のことを家内と言ったそうです。

覚悟はしていたけど忘れられたと言う事実を受け止めなければならない彼女に私は「奇跡が起きるかも」と話していたのですが、奇跡が起こりました。
彼女を完全に忘れるのは時間の問題だけど、今ご主人の頭の中は混乱しているので何かの誘発で
一瞬つながる時があるかも知れないと思ったのです。

ホームに戻り、帰ろうとする彼女に手招きをし「どうして部屋に入らないの」と言ったようです。
後でねと言い残し帰って来た後ホームからその後一度も家内は?と言う事はなかったと連絡があったそうです。
一瞬蘇り、一瞬にして忘れるのです。

 

 

Leave a comment

Make sure you enter the (*) required information where indicated. HTML code is not allowed.